皆さんこんにちは。中小企業診断士のTAKUです。
今回はヒューマンエラーについてのお話です。
ヒューマンエラーとは、何でしょうか?
ヒューマンエラーとは人間に起因する誤り、人為的なミスのことです。
日常での事故も生産現場での不良も少なからずヒューマンエラーを原因として発生しています。
ヒューマンエラーが無くなれば、その分生産現場での不良もなくなりなり、効率的な生産が可能となります。
本日の内容です。
1.ヒューマンエラーはどうして発生するのか?
2.ヒューマンエラーの防止方法
ヒューマンエラーはどうして発生するのか?
ヒューマンエラーは人間がやろうと思ったことが異なる結果となったことです。
つまり、見たり聞いたりしたことから、どう行動するかを判断し、行動した結果、意図しない結果となっているわけです。
例えば、コンビニの駐車場に車を停車する際に、アクセルとブレーキを踏み間違えて、お店に突っ込んでいくというニュースがたびたび発生しています。
これは、駐車場で止まらないといけないという認知があり、ブレーキを踏んでスピードを落とすという判断をする。
しかし、結果としてアクセルを踏んでお店に突っ込んだ。という意図しない結果になっているわけです。
こういった例からもわかりますが、人間が動作をするまでの過程として、
1.感覚を認知
2.意思決定を判断し
3.動作の遂行
という流れになっています。
この中のどこかで誤ることにより、意図しない結果となるわけです。
なぜ誤ることになるのか、それはいろいろな背景、要因が複雑に絡み合ってきます。
例えば、不注意、勘違い、不慣れ、疲れ、家庭環境、職場環境、などがあります。
こうした複雑に絡み合った背景や要因からヒューマンエラーは発生することから、人間は必ずミスをする生き物であると言われています。
ヒューマンエラーの防止方法
人間は必ずミスをする生き物である。と言われています。しかしながら、だからと言ってミスを減らす努力をしないわけにはいきません。
どういうときにミスが発生しやすいのか、を調査しそれぞれについて対策を行う必要があります。
ヒューマンエラーの発生しやすい場面
ミスの発生しやすい場面は「3H」や「ハヒフヘホ」であると言われています。(経験則)
3Hとは、「初めて(Hajimete)、久しぶり(Hisashiburi)、変更(Henkou)」の頭文字をとったものになります。
これに「不平や不満、褒めないorほったらかし」をプラスして、ミスの発生しやすい「ハヒフヘホ」と覚えてしまいましょう。
ヒューマンエラーの予防
ハヒフヘホがミスの発生しやすい場面ですので、そういうった場面により一層注意して対策を行います。
教育やチェックリスト、作業標準書の整備などを行っていきます。
最もよいヒューマンエラー対策は「指差し呼称」になります。よく駅員さんがやっているあれです。
効果は何もしない時と比べて誤りの発生率が約6分の1になります。
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~厚生労働省「KY活動」から引用~
指差呼称の注意点としては、ただ何気なくやるのではなく、正しく対象を確認して、その対象の状態がどうなっているのか、を確認して行うことです。
上記の厚生労働省「KY活動」内にも詳しく記載がありますので、参照ください。
工場で一番大事なことは安全です。
安全を脅かす動作、行動、意識は徹底的になくしていきましょう。
おすすめ書籍です。
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