皆さんこんにちは。中小企業診断士のTAKUです。
今回は、工場は安全性を高めよという内容です。
安全はすべての基本であり、目標である。
安全は基本である。
安全な工場であることを目指すことは当たり前です。
安全な工場と不安全な工場のどちらで働きたいと思いますか。当然安全な工場ですよね。
すなわち、不安全な工場で働きたいと思う人はいないのです。従業員がいなければ、製造はできません。
つまり、安全というのは工場にとって基本になります。
安全は目標である。
基本であり、目標である。安全はどこまでやっても終わりではありません。
安全性はどこまでも高めれます。100%安全というのはあり得ないのです。
だからと言って、安全性を高めようとしないというのは誤っています。それは事故というのは一度発生すると取り返しがつかないことになりえることにあります。
事故の怖いところは、突然に誰かがいなくなる可能性があるということです。業務中に発生した事故により二度と帰らぬ人になる可能性があるということです。
例え、自分に非がない事故であったとしても、「仕方がなかった」で済ますことはできないのです。
自然を相手にする災害を無くすことは「願う」ことしかできませんが、それ以外の事故を減らすことは「狙う」ことができます。
事故ゼロという安全を狙うことは、やはりその工場にとって目標とすべきなのです。
事故ゼロを狙うには
事故ゼロを狙うにはどうしたらよいでしょうか。
それは、事故が起きそうな設備、動作、意識を変えればよいのです。
そのためには、過去に発生した事故を徹底的に分析することです。
既に発生した事故というのは、顕在化している事故になります。まだ発生していない潜在的な事故を防ぐためには、既に発生した事故を分析することが近道です。
それは、有名なハインリッヒの法則ということからもわかります。
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ウィキペディアより抜粋
ハインリッヒの法則によると、既に発生した事故というのは29件の内の1件ということになります。
つまり、その配下には300件のヒヤリ・ハットが存在するということです。つまり、何も対策しなければ、別の事故が発生するということになります。
そして、29件の事故の内、1件は重大な事故につながることをこの法則は示唆しています。
そのことからも、既に発生した事故を徹底的に分析し、300件のヒヤリ・ハットを洗い出すことが重要ということがわかります。(実際に300件も絶対に出ませんが。)
そこで洗い出したヒヤリ・ハットについて優先度をつけて対策を行っていくことが、結果として事故を減らすことに繋がっていきます。
事故のない工場の効果
見えない製品品質
いくら立派な製品がその工場から製造される(実際は不安全な工場からは立派な製品は製造されない)としても、そこで働く従業員の安全が脅かされている状態では、それは立派な製品にはなりえませんね。
だって、例えば住宅を購入したとして、その住宅の建築中に事故が起きた場合、注文者はずっと何かもやもやした状態でそこで暮らすことになりますよね。
安全をおろそかにするということは、作られた製品を購入してくれた人に気持ちよく使ってもらうためにも必要なことなんです。
採用コストの減少
安全を大切にする工場はやはり働きたいという人が多くなります。安全をアピールすることで、他社より多くの応募が集まるようになります。そうなれば、採用コストは減少します。
従業員のモチベーション、能率維持
工場で事故が発生すると、従業員のモチベーションが下がります。仲間がけがをした。救急車で運ばれた。そうした事態になった時、他の従業員はその従業員を心配します。
事故が発生すると、100%作業に集中できなくなります。余計な心配事が発生するためです。
そうした余計な心配事がさらに別の事故へとつながったりもします。
管理者は従業員のモチベーションを下げないためにも安全管理をする必要があるのです。
安全管理はどこの職場でも言われているほど基本的なことです。
その基本的なことですが、5S同様本当にしっかりやっている会社、工場は意外と少ないです。
自分自身を守るため、大事な仲間を守るため、そして家族や友人が悲しまないためにも、今日も無事故で過ごしましょう。
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