皆さんこんにちは。中小企業診断士のTAKUです。
本記事はコロナ渦中になる前に記載した内容です。コロナ渦により内容は若干異なります。
最近、リストラする会社多いと思いませんか?
リストラという呼び名は本来、再構築という意味ですが、ほぼ人員削減といってもいいでしょう。
またリストラ以外にも希望退職や早期退職と言ったり呼び名は様々ありますが、ここではリストラとします。
リストラは業績不振によって行われます。
それ以外の理由はありません。
業績不振に陥った理由は何か?社員が働かないから?環境の変化が思っていたのと違うから?
いろいろあると思いますが、全ての責任は経営者にあるはずです。
でも、かわいそうなことにリストラされるのは決まって一般社員ですよね。
経営者は基本的にリストラを行うだけで自分は残ります。
最低な経営者だと思います。
だって、そうでしょ。
よく映画やドラマで親子で水難事故とかの場面あるじゃないですか。
そのままおぼれていくと親子ともに死んでしまいそうな状況。そんな場面では親は自分は死んでもよいから子供にだけは助かってほしいと助けにいくでしょ。
この状況からもわかるように、親は子供に生きてほしいんです。例え自分が死んででも。
それなのに、会社の役員は自分が生き残るために子供にあたる社員をリストラするんですよ。考えられます?
※創業者であれば、残るのは理解できます。
私が勤めていた会社もリストラが行われましたよ。経営者は一切減りませんでしたね。
そういえば、リストラが行われているときに、同僚の意見で経営者や管理職は仕事ができる優秀な人がなっているからリストラされるのは下っ端社員で当然じゃないかという意見がありました。
全然わかってねーな。って話ですよね。
その経営者や管理職が目指した先がダメだったからリストラなわけ。
それがダメだったのを下っ端の社員のせいにしたらあかんよね。
残業しないから、働かないから、言うことを聞かないからなど経営者や管理職側の言い分もあるでしょうけど、それは先の例である親子の水難事故の話ですよ。
子供が言うことを聞かなかったから水難事故にあった。だから助けない。そんな親がいますか?
自分の管理が甘かったから事故にあったと思い必死になって助けますよね。
それと同じことがどうして会社ではできないのか?
生活があるから?他の会社では仕事ができないから?
結局、社員の犠牲の上に成り立っている会社はそのうち消滅するでしょう。
だって、子供に信用されていない経営者や管理職が親になるんでしょ。
一人暮らしする子供のようにほっといても親を離れていきますって。
経営者や管理職に言いたい。
リストラするにはそれなりの覚悟をもって行うべきであると。すべては自分の責任であると。
優秀な経営者は時代を先読み、現状に胡坐をかくことなく、未来志向である。
リストラを成功させたと絶賛されている会社があります。
富士フイルムという会社ですね。
本も書いています。
この会社は確かに写ルンですで有名な写真フィルムメーカーでしたが、デジタル化の進展とともに衰退していき
大規模なリストラを断行。次第に業態を変化させながら業績を回復していきました。
そしてV字回復ということで世間では認識されています。
確かに富士フイルムのコアコンピタンスを活かした業態変化からの業績回復はとても素晴らしいと思います。
どの会社でもできるわけではないと思います。
でも、しかし、です。
今だから言えることなのかもしれませんが、本当に良い会社や経営者はデジタル化の波を読み、リストラすることなく存続することもできたはずです。
古森さんは衰退する中で立て直しを行ったわけですから素晴らしい経営者なのでしょう。
それ以前の経営者がおそらく売れるフィルムに胡坐をかいていたんでしょう。
だから何もしてこなかったんだと思います。
またこの会社はフィルムの衰退から業態変化を行いV字回復。
そのためのリストラが成功したことからリストラすれば業績が回復するという自信のようなものがあるように思います。
それが、胡坐をかいていたことが響いていると同時にリストラで自信をつけたことで現在も富士フイルムグループ内ではリストラが頻繁に実施されています。
富士フイルムは給料はよさそうですが、きっと社員は物扱いですね。
不要なものはバサバサ切り捨てそうです。
きっとこれまでもこれからも、リストラはいろんな会社で行われると思います。
コロナ渦で、さらにリストラは加速すると想像できます。
でもきっと経営者は残り、社員はやめさせられます。
サラリーマンはそれが宿命なのかもしれませんが、そんな会社は自分から辞めてよいと思います。
おすすめ参考図書
コメントを残す